2017年もオフィスノヴェルをよろしくお願いいたします。
さて2017年はどんな年になるのでしょうか。相場の世界では「申酉騒ぐ」ともいいますし、米国のトランプ大統領就任が世界情勢に大きな影響を与えそう…いろいろと騒がしい波乱の一年になりそうな予感がします。
今日はちょっとファッショントレンドから時代の空気を見てみましょう。
2017年春夏トレンドの躍動感──「生きろ!生きよう!」
2017年春夏のファッショントレンドをざっと眺めてみると…
・カラフル&スイートな色使い、ロマンティック、装飾性
・アニマル、ボタニカル、アフリカンといったパターン(柄)の競演
・生命を感じさせるアビス(深海)カラーをはじめブルー系グラデ、ブリーチデニムに注目
これはかなりカラフルでビビッド、生き生きしたシーズンですね。「死ね」ではない、少なくともファッションの潮流は「生きろ!生きよう!」と高らかに言っているようです。
開き直った明るい騒がしさみたいな気分もあるかもしれません。
デザインバリエも豊富で楽しく、極端なボリューム感やアシンメトリー(左右非対称)など、脱シンプル志向が顕著です。
昨年のちょっと悪趣味タッキーファッションも続いており、「レトロ&ギーク」として注目されています。
こちらもキャラやロゴ×柄モノ、柄on柄といった、くどくて濃いめのちょいダサファッション。オタクだったり変てこだったりする人間の個性、面白さをポジティブにとらえていますよね。
ファッションは社会を映す鏡とも言われています。
IoTだのAIだのと言われながら、トレンドは個性的でカラフルな人間らしさが優勢で、「スマートなICT社会」みたいなテイストはちょっとダサいのかも。この感じは、世界の脱グローバル傾向とも合わせてウォッチしていきたいですね。とりあえずザッカーバーグさんはグレーのTシャツを時々着替えてみてもいいかもしれません。
ピコ太郎は早すぎた⁈
それでふと考えてみると、アニマル?柄on柄?くどくて濃い?…あれ、こういう人いるな?
そう、PPAPで世界を席巻したピコ太郎さん。なんと2017年春夏トレンドを完全に先取りしていたのです(?!)。
実はこれと似た現象が数年前にもありました。海外で、Gジャンの袖を大胆にカットしたデニムのジレを、あえてロングキャミワンピに合わせ、ワイルド&ガーリーなコーデにするのがセレブの間で流行。日本でも取り入れようとしたのですが、
デニム?袖カット?ワイルド?…あれ、こういう人いるな?
そう、当時大ブームになっていたスギちゃん。やっぱりトレンドを先取りしていたのです(?!)。
彼らがトレンドを読んでファッションを選択したのかどうかは不明ですが…
人は大衆の気持ちに敏感になろうとすると、無意識に時代のツボを掴んでしまうのかもしれません。
それで、先取りできてブームにもなるのはよいですが、コンテンツが消費され尽くすとブームがしぼむのも一瞬です。
特に最近はSNSによる情報の回転が速く、短期間でブーム(バズ)→すぐ下火となる流行も多いですよね。
ビジネスに関わる方はある話題や流行が自分のマーケットにとって一過性のネタなのか、大きな潮流のシグナルなのかはよくよく見ていく必要があります。広く全体の流れを見ながら、自分の市場もウォッチしていく意識が大切ですね。
まとめ
- 2017年は騒がしいが「生きろ!生きよう!」という時代かも
- ファッションは脱シンプル、柄やデザインバリエが増加傾向
- トレンドを先取りしていたピコ太郎さん、その分消費されるリスクも
私は以前ファッショントレンドの情報発信や分析、マーケットトレンド調査分析のお仕事もしていたので、今年はそのあたりの発信も少しずつしていこうかなと思っています。ではまた、そのうち。